2009年3月26日木曜日

カスタマイズ 〜その1〜

要らんデーモンを止める

システムの起動時及び動作が遅くなるので不要なデーモンを起動しないようにする。
ネットワーク設定の時、NetworkManagerと停止しnetworkを起動したが、それ以外の不要デーモンを止める。
bluetoothとかmdmonitorはデバイスが付いてないので無効化、sendmailとかも無効化。
これらを施してほぼ同一条件なったので比べてみたが、F10の特徴の一つとしてF9より起動が早くなったと言われているが体感的にはあまり変わった気が。。まぁいつもハイバネート使っとるんで再起動は滅多にしないのでどうでもよいけど。

画面の解像度

20.1ワイドモニタ(WSXGA+)を使用しているのだけれでも、GUIではその解像度が選択できないのでxorg.confをいじることに。
しかし、xorg.confが無い! なのでF9のを配置したらその設定をロードしてくれた。
# mount /dev/sda3 /mnt
# cp /mnt/etc/X11/xorg.conf /etc/X11
# umonut /mnt

一応モニタ関連の設定を載せておく。
Section "Monitor"
    Identifier   "Monitor0"
    ModelName    "LCD Panel 1680x1050"
    HorizSync    31.5 - 65.5
    VertRefresh  56.0 - 65.0
    Option      "dpms"
EndSection

Section "Device"
    Identifier  "Videocard0"
    Driver      "radeon"
EndSection

Section "Screen"
    Identifier "Screen0"
    Device     "Videocard0"
    Monitor    "Monitor0"
    DefaultDepth     24
    SubSection "Display"
        Viewport   0 0
        Depth     24
        Modes   "1680x1050" "1280x960" "1152x864" "1024x768" "800x600" "640x480"
    EndSubSection
EndSection


マウス設定

インストール時にも述べたが、A4Tech社のDualホイールマウスを使用しており、Anacondaで横スクロールできたと紹介したけど、Xの方も設定なしで(と言うかxorg.confが無いし)横スクロールが出来た!

しかしxevで各ボタンイベントを追ってみると、第2ホイールの上回転が右スクロールで下回転が左スクロールになっているので、入れ替えたい(6,7)。
また、左手でマウスを使うので、左右クリック(1,3)及び左右サイドボタン(8,9)を入れ替える設定も行う。

Xmodmapに次の行を追加して
pointer = 3 2 1 4 5 7 6 9 8 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32

X再起動後に確認すると
$ xmodmap -pp
There are 32 pointer buttons defined.

    Physical        Button
     Button          Code
        1              1
        2              2
        3              3
        4              4
        5              5
        6              7
        7              6
        8              9
        9              8
       10             10
       11             11
       12             12
       13             13
       14             14
       15             15
       16             16
       17             17
       18             18
       19             19
       20             20
       21             21
       22             22
       23             23
       24             24
       25             25
       26             26
       27             27
       28             28
       29             29
       30             30
       31             31
       32             32

あれっ、左右クリックだけ替わってない!
原因はGUIのマウス設定が右利きになっていたので、Xmodmap設定後に上書かれていた。渋々GUI設定も行うと
$ xmodmap -pp
There are 32 pointer buttons defined.
    Physical        Button
     Button          Code
        1              3
        2              2
        3              1
        4              4
        5              5
        6              7
        7              6
        8              9
        9              8
        ...


ちなみに昔のXではボタンイベントが3つしかなくて、
    Option      "Protocol" "ExplorerPS/2"
を付けてホイール(4,5)、

    Option      "ZAxisMapping" "4 5 6 7"
    Option      "Buttons" "9"
を付けて両サイドボタン(8,9)を有効にしたもんだけど、最近じゃデフォルトで32イベントまであるのね。
だったらマウスにもっとボタンを付けて欲しいものですね。例えばFirefoxのタブ間の移動に使用するボタンとかねん。

キーボード設定

CtrlキーがCapsLockのポジションに無いと何の作業も出来ましぇ~ん。
Xで設定しても良かったが、GUIのキーボード設定を使ってみる。
レイアウト・オプションの「Ctrl key position」で"Make CapsLock an additional Ctrl."を選択。
"Swap Ctrl and CapsLock."を選択しても良かったがCapsLock何て使わんので。それに他人が操作するときを考えると"Make CapsLock an additional Ctrl."がいいかと。

2009年3月23日月曜日

初期設定 〜その3〜

ネットワーク設定2

前回のPPPoE設定後の再起動でppp0デバイスが ONBOOT=yes になっているにも関わらず起動していない。
そういえば、F8辺りからNetworkManager(Gnomeパネルの右上に居るアイコン)ってのがデフォルトで動いておりこいつが邪魔をしていた。このデーモンはDHCPによるアドレス取得が可能な環境とか無線LANなら便利だけどPPPoEとは上手く連携してくれていないっぽい。

なのでNetworkManagerを停止
# chkconfig NetworkManager off

これでも、ppp0デバイスが自動起動してくれないと思ったら、お馴染みのnetworkデーモンが代わりに停止していた。。ので起動
# chkconfig network on

これで無事ネットワーク設定が完了。


最近GPLなCのコードでも変数名や関数名に大文字小文字を混ぜて使うstudly capsな書き方をする人を見かけるようになったけど、デーモン名にもその余波が来ているとは。。
/etc/init.d/以下でNetworkManagerだけ異様な雰囲気を醸し出しており、デーモン名にまでstudly capsはちょっと勘弁して欲しい気がする。


ネットワークが繋がったのでシステムを最新にアップデートして今回は終わり。
# yum -y install yum-fastestmirror

# yum -y update
※インストール時にUpdateリポジトリを追加した場合はアップデート・パッケージが適用されるので不要。 DHCPな環境ではチェックしておいた方がいいでしょう。

2009年3月20日金曜日

初期設定 〜その2〜

ネットワークの設定

フレッツのモデムはルータ機能がないのでDHCPの接続はできず、PPPoEの接続設定をする必要がある。
ルータタイプのモデムでは、そのモデムのWeb画面でパスワード等を設定すればPCの方はDHCPで接続するだけなので何の設定も不要だが、PPPoEはPC側での設定も必要となるので面倒い。

別途BBルータを購入ってのも嫌だし、モデム以外にルータの置き場所やコンセントが余計に必要になってしまうのが嫌。電力消費も倍になるし。。
昔からフレッツやYahooBBはモデムにルータ機能を付けてなく避けて来たのだが、マンションがフレッツ光になってしまったので渋々加入したという背景がある(YahooBBはユーザの要望を汲んだのか途中からルータ機能が付くようになったっぽい)。
BBルータの購入を前提するならそこにモデム機能もくっつけて販売して欲しい。そうすればモデムのレンタル料も払わなくて済む。そうすれば購入も考えるんだけどなぁ。

PPPoEの設定はADSL(ルータ内蔵)から光(ルータ非搭載)に変わったときのFedora5辺りにGUIで設定したが、毎度GUI設定は辛いので設定ファイルをコピる方法でいく。

# mount /dev/sda3 /mnt/

半年に一度の作業なのでどの設定ファイル(つまりGUI設定で編集される)をコピるのかは忘れている。そこでファイルのタイムスタンプを利用する。
タイムスタンプの古い順にソートして表示すると最後の2つの*-secretsというファイルであることが分かる。
# ll -tr /mnt/etc/ppp/
合計 56
-rw-r--r-- 1 root root 104 2008-02-16 07:36 pppoe-server-options
-rw-r--r-- 1 root root 978 2008-02-16 07:36 firewall-standalone
-rw-r--r-- 1 root root 2276 2008-02-16 07:36 firewall-masq
-rw-r--r-- 1 root root 0 2008-03-04 02:51 ioptions
-rw-r--r-- 1 root root 5 2008-05-13 18:13 options
-rwxr-xr-x 1 root root 3200 2008-05-16 01:19 ipv6-up
-rwxr-xr-x 1 root root 1687 2008-05-16 01:19 ipv6-down
-rwxr-xr-x 1 root root 6460 2008-05-16 01:19 ip-up.ipv6to4
-rwxr-xr-x 1 root root 430 2008-05-16 01:19 ip-up
-rwxr-xr-x 1 root root 3258 2008-05-16 01:19 ip-down.ipv6to4
-rwxr-xr-x 1 root root 386 2008-05-16 01:19 ip-down
drwxr-xr-x 3 root root 4096 2008-05-16 01:27 peers
-rw------- 1 root root 549 2008-06-28 13:04 pap-secrets
-rw------- 1 root root 550 2008-06-28 13:04 chap-secrets
※llはls -lのalias

# cp /mnt/etc/ppp/*-secrets /etc/ppp/

あとはppp0デバイスを定義したファイルもコピー
# cp /mnt/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ppp0 /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ppp0

ppp0を起動
# ifup ppp0

ifconfigでppp0デバイスがPPP接続していることが確認できる
ppp0      Link encap:Point-to-Point Protocol

2009年3月17日火曜日

初期設定 〜その1〜

インストール完了後の再起動から立ち上がったら、ライセンスや日時設定、ユーザ作成を経てログイン画面になる。

1. xdgの無効化

だが、初回のGUIログイン前に重要な作業が!
Fedora7辺りからホームディレクトリに"Download"とか"Pictures"とかが10個近く勝手に出来てしまってCUI操作の妨げになっていた。(ホームディレクトリに自分で作成したディレクトリと"Desktop"以外が10個近くもあると、lsした時やTab補完しようとした時に大変困る)
しかも、Fedora8辺りからは更にたちが悪く"ダウンロード"とか"画像"と日本語化されてしまっているのだ! "Desktop"も"デスクトップ"になってるし。。

これを食い止めるために、初めてGUIログイン前にxdgとかいうやつを無効にする設定を施す。
まず、Ctrl-Alt-F2でtty2の仮想端末に移りrootでテキスト・ログインし以下を実行。
# vim /etc/xdg/user-dirs.conf
enabled=True
     ↓
enabled=False

その後は、Alt-←(もしくはCtrl-Alt-F1)でGDMに戻り普通にGUIログインする。
※Fedora10ではGDMがtty1になっていた

ちなみにGUIログイン後にこれらディレクトリをrmdirすると支障がでたりする。例えばFirefoxのデフォルトのDL先が"ダウンロード"になっているからだ。なので今回のようにGUIログイン前にxdgを無効にした方が無難かと。

2. GRUBの設定

次に、Fedora9も起動出来るようにする。
Fedora9のパーティションをマウントし、grub.confの内容を加える。
# mount /dev/sda3 /mnt/
# cat /mnt/boot/grub/grub.conf >> /boot/grub/grub.conf

その後、grub.confを以下のように編集
・Fedora9のgrub.confのコメント行やオプション行を削除
・Fedora 8カーネルのエントリーを削除
・HDDインストールに使用した"Fedora 10 Installer"のエントリーは次回Fedora11をインストールする時に流用するので残しておく



2009年3月15日日曜日

Fedora 10 インストール 〜後編〜

少しググってみるとインストール・ガイドにこんな情報が。

どうやら、F10からはAnacondaもインストール・イメージから予め取り出しおく必要があるっぽい。
F9までは、HDDインストール開始時に自動でインストール・イメージ内のAnacondaを実行してくれていたのに。。

ということでその設定。
$ sudo mount -o loop ~/Fedora-10-i386-DVD/Fedora-10-i386-DVD.iso /mnt

$ mkdir ~/Fedora-10-i386-DVD/images

$ cp /mnt/images/install.img ~/Fedora-10-i386-DVD/images

$ sudo umount /mnt
※なお、インストール・ガイドにあるようにimagesディレクトリとFedora-10-i386-DVD.isoを同じディレクトリに配置しないと、パーティション・フォーマット後にISO9660が見つからないとなり、インストールが先に進めなくなるので注意!

これでHDDインストールが可能となった。


さてF10のインストーラを体感して他に気づいたことは、
- インストール画面が小さくなっている
 これは大型やワイドモニタへの対応と思われる。
- 横スクロールも何の設定もなしに使用できる
 A4Tech社のDualホイールマウスを使用しているのだが、各パッケージの説明など横スクロールバーが表示されているウィンドウで、2つ目のホイールで横スクロールできた、Anacondaでだ。

ちなみに今回もext4はパス。/bootを別パーティションとしていないので、F9の時GRUBがext4に未対応のため起動できなかったから。
F10のカーネルは2.6.27なのでext4devだけど、2.6.28からext4と安定版になった。なのでF11からはデフォルトのFSになるらしい。それまでにGRUBもext4対応がなされれば良いのだが。



2009年3月12日木曜日

Fedora 10 インストール 〜前編〜

Fedora 10 を新規インストールしたときのメモ。
メインPCのパーティション構成は、Fedora N と N-1 のデュアルブート構成になっており新バージョンがリリースされる度に古い方を消去しそこに新規にインストールする形をとっている。
(yum upgradeをすればと突っ込まれそうだけど、インストーラの進化を体感しておきたいのと、初期設定の変化を追わないと新PCとかにインストールをしようとしたとき全く変わっていて出来ないってなことにもなり兼ねないので)
なので現在はFedora8/9のデュアルブートになっている。
/dev/sda1: Fedora 8
/dev/sda2: swap
/dev/sda3: Fedora 9

では、インストールへ。

1. インストール・イメージのDL

Fedora9のFirefoxからfedoraproject.orgにあるFedora-10-i386-DVD.torrentをクリックすると、BitTorrentクライアントであるTransmissionが起動し、DL開始。
ホームディレクトリにFedora-10-i386-DVDというディレクトリが作成されその中にISOイメージ(Fedora-10-i386-DVD.iso)ができる。

2. インストールの準備

ダウンロードしたISOイメージを毎回CDやDVDに焼くひともいるようだけど1度きりの為には勿体ない。
(と言うかこのPCには光学ドライブを付けていないので)
インストール方法は上記のようなパーティション構成になっているのでHDDインストールを選択。

HDDインストールではUSBメモリ等からboot.isoを使ってインストーラを起動する必要はなく、GRUBを流用する。
その設定は、Anacondaを起動するカーネルとinitrdをISOイメージから取り出しGRUBのエントリに追加する。

1) インストーラ用カーネルの配置ディレクトリを作成
# mkdir /boot/install

2) DLしたインストール・イメージをループバック・マウント
# mount -o loop ~okap/Fedora-10-i386-DVD/Fedora-10-i386-DVD.iso /mnt/

3) カーネルとinitrdを1)で作成したディレクトリにコピー
# cp /mnt/isolinux/{vmlinuz,initrd.img} /boot/install

4) インストール・イメージをアンマウント
# umount /mnt

5) 上で配置したカーネルのエントリをgrub.confに追加
title Fedora 10 Installer
    root (hd0,2)
    kernel /boot/install/vmlinuz ramdisk_size=8192
    initrd /boot/install/initrd.img

3. インストーラの起動

上記追加のGRUBエントリから起動し、HDDインストール方式を選択。
ISOイメージが保存してある下記を指定。
パーティション:     /dev/sda3
ディレクトリ・パス: /home/okap/Fedora-10-i386-DVD
ところが、Anacondaが起動しない!
images/install.imgが見つからないというメッセージが出る。
今までこの設定で起動していたのに、Fedora10から変わったのか?